Apple、AR(拡張現実)の開発体制は160人前後か

スマートフォンの未来について、以前ここでもご紹介しました。でも本当に、スマートフォンの未来は折りたたみなのでしょうか?

2020年、AppleからARグラス(スマートグラス)が登場するというがあります。そこで今回は、AppleのAR(拡張現実)について探っていきたいと思います。

開発情報の入手

開発情報の入手は、前回同様、Espacenetを使います。
今回は、ARだけを対象にするため、「分類検索」を使います。ARは、分類記号で言うとG06T19/006に該当すると思われますが、周辺分野まで含め、少し広めに取ることにします。上位階層であるG06T19/00にチェックを入れ、「フォームへコピー」をクリックします。

さらに、追加情報(地域や企業名)を入れ、検索をします。

70件ほどがヒットし、これをダウンロードします。

スマートグラス関連技術

リスト中には、「Method for Representing Virtual Information in a View of a Real Environment」といった、スマートグラスを含め、現実環境にバーチャル情報を表示する方法について記載されたものもあります。おそらくこれは、以前Appleが買収したMetaioの技術と思われます。この他、PrimeSenseなど、過去に買収した技術がいくつか含まれています。

AppleのAR開発体制

開発者情報を抜き出してみると、(上記のような買収企業も含め)160人前後が、ARの開発をしているようです。さらに開発者どうしのつながりを可視化して、グループごとに分けた結果が以下です。

まずはざっくり見てみますと、スマートグラスそれ自体の開発というよりは、アバター、インターフェイス、情報の表示、ディスプレイといった、要素技術ごとにグループが形成されています。

ただしその一方、自動車用ARもしくは地図上への表示というように、自動車向けに関しては、別グループが形成されているように見えます。

もしかすると、スマートグラスよりむしろ、自動車用ARが先に登場するのかもしれません。この自動車用ARについては、次回、もう少し掘り下げてみたいと思います。

今回の分析は、情報分析ツール「Quark Apps」を使っています。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。丁寧にご説明させていただきます。お問い合わせ