Excelでリストを抽出する方法 フィルターオプション 【Excel・VBAワンポイント解説】

新型コロナウィルスの対策で急速に普及したリモートワーク、少しでも効率化を図りたいですよね。
Excelを使って業務する中で、手短に条件に一致したデータを抽出しリストにしたいけど、VLOOKUP関数ましてやVBAを組むほどでもない・・
そんな時ちょっと使える技を紹介したいと思います。

データをテーブル化するとフィルター機能が簡易に使えるのは周知されていると思います。
便利なのですが、抽出条件が2つまでしか指定できません。
3つ以上指定したい場合はどうするのか、今回はフィルターオプションを使用した方法を紹介します。

フィルターオプションを使ってみる

では実践してみましょう。
用意するのはリスト範囲としての表、条件式を入力する検索条件範囲の2つです。
下図でわかるように、セルA2からC5には抽出条件が3つ記入しています。
3つの条件はORで抽出されます。
ここで例として提示した検索条件範囲の条件は3つですがそれ以上追記することができます。

詳細設定

「データ」タブで表示されるリボンの中にある「並べ替えとフィルター」グループの下部にある「詳細設定」メニューを押すとフィルターオプションのダイアログが表示されます。
リスト範囲はセルA8からC28、検索条件範囲はセルA2からC5を指定します。
抽出先は選択範囲内です。

OKを押すと抽出先は選択範囲内なので、リスト範囲が抽出条件に沿ったリストに変異します。

フィルターのクリア

「詳細設定」メニューの上にある「クリア」メニューを押すとリスト範囲が元に戻ります。

条件を変更して再度抽出する場合は、検索条件範囲の値を差し替えてフィルターオプションのダイアログを表示しOKボタンを押します。

高度な検索条件

検索条件はワイルドカードが使えます。
下図のようにA社の果物名が「ん」で終わる、B社の果物名に「ん」を含む、C社の果物名に「イ」から始まる条件に変更しフィルターオプションのダイアログを表示しOKボタンを押します。

フィルターオプションは都度ダイアログを表示、フィルターのクリアを繰り返す必要があり、パッパッと切り替えるようなフィルター機能ではないので少々手間を感じますが、ANDやOR、3つ以上の条件指定やワイルドカードなど複雑な条件で抽出できるので、使いこなしたい機能だと思いました。
マクロでフィルターオプション機能の利便性を高めてカスタムすることもできます。

データからリストを抽出する機能や方法は他にもいろいろあるので、追って紹介したいと思います。

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